戦略自衛隊、第三新東京市に大被害を与えた、第三使徒襲来から2週間。

 使徒はまだ、元気に健在だった。

 しかし、使徒は暴れるわけでもなく(ただ飽きたという説もあるが)第三新東京市内を闊歩するだけだった。

 その使徒を遠目に珍しそうに見る一般市民達―――――

 間違いなく第三使徒は名物と化していた。

 


 

『ボク』達二人の協奏曲
                        CONCERTO

 

第弐話   碇兄妹、学校へ

 


 

「シンジ………シンジ、起きてっ!」

「……………あと、5分」

「駄目だって! 今日から学校だよ!」

「うう…………あと、4分34秒」

「ほーらっ!!」

 

 バサァッ

 

「………寒い」

「ご飯出来てるから早く起きてよっ」

「うん………着替えたら行く………」

「早くしてね!」

 

 朝の一仕事を終えたシオリはシンジの部屋から出てふと思った。

 なんでボク、こんな新婚さんみたいな生活してるんだろう、と。

 

 

 

 発端はシンジがシオリを連れてネルフから帰ろうとした事から始まる。

 慌てて止めたミサトにシンジは条件を出した。

『ロボットには乗りませんけど、僕達二人が住める所と生活費出してくれれば第三に留まってもいいですよ』

 と。

 もちろん乗ってもらわなくては困るのだが、帰られては話が始まらないと言う事でミサトは条件を飲んだのだ。

 実は生活費に関しては、叔父さん達がゲンドウから貰った養育費をシンジが 半分がめていたので必要なかったのだが。

 ちなみにシオリの戸籍はリツコが捏造している。

(※ シオリに関してはゲンドウが不在の為、本物かどうか確認が取れていない)

 

 

 

「………おはよ、シオリ」

「まったく、昨日あれだけちゃんと起きろっていったのに………」

 シオリはぶつぶつと文句を言いながらも、朝食のトーストと目玉焼きを食卓に手際よく並べていく。

「努力はしてるよ………」

「……………結果が出なきゃ意味ないよ」

 言い訳をするシンジに、シオリは溜息をつきながらジト目で睨む。

 

(まったく………なんでこうも毎日毎日他人に起こされなきゃ起きないんだよ………。

 もともとは同じボクなのにこうも何で違う………って、そうか。

 よく考えたらボクが早く起きるようになったのも、家事が上手くなったのも あの二人と一緒に暮らすようになってからだっけ………)

 

 嫌な原因に考えが行き着き、シオリは朝から少しブルーになった。

「………シオリ? ごめん………やっぱ、起こしてもらうの迷惑だったかな………。家事も押し付けちゃってるし………」

 何故か急に落ち込んだシオリを見て、すまなそうにシンジが謝る。

 シオリはそんなシンジを見て、ふっと表情を緩めた。

「ううん、全然迷惑じゃないよ。大丈夫、家事も慣れてるから」

「いや、ごめん。僕もなんか手伝える事あるかな? あ、家事は全然やった事ないからたいした事はできないけど………」

 前まで暮らしていた二人には全然感謝などしてはもらえなかったから、シオリはそんなシンジの態度が嬉しかった。

「ありがと。………でも、ボク本当に迷惑なんかじゃないよ。なんたってボク達兄妹なんだからね」

 

 

 

 

 

「まったく、いい見世物ね」

 メインスクリーンに映る第三使徒(現在スキップしつつ、第三新東京市内を北上中) を見てミサトは苦々しく表情を歪め、唇を噛み締める。

「無様ね」

 ズズッとコーヒーを飲んでから、リツコがお決まりのセリフを吐く。

「リツコ! エヴァはまだ使えないの!?」

「ええ、まだまだよ。作業班の報告によると初号機の『サルベージ』は あと、3日はかかるそうよ。それから、損傷チェックに修理期間を考えたら……… 一体いつになることかしらね?」

 他人事の様に言うリツコ。

 初号機の『サルベージ』というのは、この前の第三使徒襲来の際、天井都市の一角が崩れネルフ本部を直撃。

 さらに運悪く初号機のケージ付近にヒット、おかげで初号機は瓦礫の下に埋もれる事になった。

 なんとかシオリ、シンジ、ミサト、リツコの四人が怪我もなく逃げ出せた事は不幸中の幸いだった。

 ちなみに某髭司令は床で悶えていた為逃げ出せず、現在行方不明である。

「ったく、初号機は瓦礫の下、零号機は凍結中! パイロットの方も一人は入院中、もう一人は搭乗拒否ぃ!?  ふざけんじゃないわよ!!」

 ミサトはヒステリー気味に喚き散らす。

 彼女でなくても、この状況では喚きたくもなるが。

「それになによ、あれっ!!」

 ミサトはビシッとメインスクリーン―――――使徒を指差す。

「なんで使徒が車や木を踏み潰さないように気をつけて歩いているのよ!!」

 ミサトの言う通り、何故か使徒は車や木、建物その他を踏み潰さないように移動していた。

「あら、良い事じゃない。ミサト、あなた学校で『物を壊しちゃいけません』って習わなかったの?」

 コーヒーの御代わりを入れながら、リツコがのほほんと気楽そうにのたまう。

「あいつは使徒よ! 何考えてるのっ!? それにリツコ!! あんたこんな所で油売ってないで仕事しなさいよ!!」

「残念ね。初号機のサルベージが完了しないと技術班は仕事ないのよ」

「なっ………で、でも、使徒のデータ取りとか弱点の調査とかあるでしょが!」

「それはMAGIの仕事よ、私が直接するほど難しいものじゃないわ。 使徒のサンプルでも手に入れば別だけどね。それに………『仕事しなさい』っていう セリフはあなたにそのままお返しするわ」

「う゛っ」

 リツコの言葉に石像のように固まるミサト。

「世界各国津々浦々、ありとあらゆる組織から満遍なく苦情や抗議文が届いているのよ?  それを処理するのは作戦の責任者である作戦部長さんの仕事じゃなくて?」

「う゛う゛っ」

 だらだらと滝の様に汗を流しているミサト。

「どうせ、日向君に全て仕事を押し付けているんでしょ。まったく無様ね」

「う゛う゛う゛っ! だってしょうがないじゃない………エベレスト並の山の様に届いてるのよ、抗議文」

 リツコの次々に繰り出される言葉の刃に、ミサトは涙を流しながら弱々しく反論する。

「それにここの最高責任者は司令でしょ? いくらか司令がやったっていいじゃない ……………って、そういえば、司令何処にいるのよ? 最近全然見ないけど」

「さあね」

 二人はゲンドウの行方不明に気付いていなかった。

 

 

 

 

 

「シオリ〜! 何してるんだよ〜〜! もう遅刻しちゃうよ〜〜!」

「う、うん! 今行く! ………はあ、しょうがないか」

 自分の部屋で長い間ショーツ一枚だったシオリは、諦めたように息を吐いた。

 シオリの前には、ブラジャーと第壱中学の制服(もちろん女生徒用)が置かれている。

 20分もの間にらめっこしていたシオリだったが諦めて身に付けようとする。

「あ、あれ………?」

 シオリはブラを着けようとするが、ずれてしまい上手くいかない。

 

(こんな事だったら、事前に着けておくべきだった………)

 

 実はシオリは2週間の間、薄いタオルを胸に巻くだけで誤魔化していたので着け方が良く分からなかった。

「う〜ん、おかしいなぁ?」

 

ガラッ

 

「え゛っ?」

「シオリ! ほんとに時間…が……なく………ちゃうん………ですけど」

「み、見ないでよぉっ!」

 

 

 

タッタッタッタッ

 軽快に走る二つの足音。

 先頭に走っているのはシオリ。

 そして、すぐ後ろに鞄を二つ持ったシンジ。

「シオリ〜! ごめんってば〜! わざとじゃないんだよ〜〜!」

「……………」

 情けないシンジの声にもシオリは振り向かず、顔を赤くして俯くだけだ。

 別にシオリは怒っているわけではない。シオリも以前同居していた赤の少女の着替えを 不可抗力で覗いてしまい、理不尽に叩かれていたので、今のシンジの立場は理解していた。

 ただ純粋に―――――顔を合わせるのが恥ずかしかっただけだ。

 

タッタッタッタッタッ

 

 同じ顔をした男女(それも結構可愛い)が叫びながら全力ダッシュしていればそれなりに目立つ。

 が、二人とも―――違う意味でだが―――そんな事気にしている余裕はなかった。

「はあ、はあ、はあ………シオリ〜」

「……………(真っ赤)」

 二人が周りを見回せるほど冷静になるのは、少なくとも学校に着くまで無理そうだった。

 

 

 

 ざわざわざわざわ

 ここは第三新東京市第壱中学校の二年A組。

 朝のホームルーム前、A組の教室ではいつもの様に騒がしくクラスメート達がおしゃべりに興じていた。

 そしてその一角、3週間ぶりに登校してきたジャージの少年とその友人の眼鏡の少年も例外なく話をしていた。

「トウジ、3週間も何してたんだよ? もしかして例の怪獣騒ぎにでも巻き込まれて怪我でもしてたのか?」

「………ワイやない。妹のやつがな………」

「えっ!? アキコちゃんがどうかしたのか!?」

「ああ………ミサイルの流れだまに巻き込まれて…………」

「お、おい………まさか………」

「アホッ! 今、縁起でも無い事考えたやろ!! 爆風に巻かれてコケて足首捻挫しただけやっ!!」

「なんだ………脅かすなよ」

「しっかし、軍隊や地球防衛隊は何やっとんのや!! ホンマ頭くるわ!」

「トウジ………地球防衛隊はないだろ………」

 

ガララッ

 

 教室のドアが開き、担任の老教師が入ってくる。それを見て生徒達は慌てて席に着く。

「え〜、今日は転校生を紹介します」

 

ざわざわざわざわ

 

 担任の教師の言葉に教室中がざわめく。

「何っ!? 男か女かどっちだ!?」

「おい、相田! おまえ何か掴んでないのかよ!?」

「いや、全然知らなかった」

「カッコイイ男子だと良いね〜、ヒカリもそう思うでしょ?」

「え、わ、私は………」

「あ〜、もうっ! 相手が既に決まってると気楽でいいわねぇ」

「だ、誰がっ!?」

 

パンパン

 

「あ〜、少し静かにしなさい。二人とも入ってきなさい」

『『『『『二人っ!?』』』』』

 さらっと重大な事を言う担任。

 『二人』という言葉にいろいろな憶測を抱きつつも、生徒達は全員扉に注目する。

 

ガラッ

 

 まず、男の子が顔を出した。

((((こ、好みっ!!))))

 女子生徒の約八割の思考が同調した。

 

 次に女の子が顔を出した。

「「「「おおおおーーーーーーーっ!!」」」」

 男子共は全員叫んだ。

「「「「おおお、おお………お?」」」」

 が、すぐに叫びは止んだ。

(((((お、同じ顔っ!?)))))

 

「第二東京市から来た、碇 シンジです」

「妹の碇 シオリです」

 二人は同時にお辞宜をする。

 

 一拍置いて―――――

 

「「「「「おおおおーーーーーーー!!」」」」」

 クラス中から歓声が沸き起こった。

 

 

 

『碇さんは何処に住んでいるの?』

『碇シンジ君とは双子?』

『付き合ってる人は?』

『趣味は?』

『今度一緒に出かけませんか?』

「はう………」

 シオリはさっきから大量に届く質問メール(一部違うが)を見て思わず唸る。

 『前』も転校してきたばかりの時は同じように質問攻めにあったが、あれは エヴァのパイロットだということで目立ったためだ。

 今回はエヴァが出撃していないため、シオリは心配ないだろうと思っていたのだが。

(う〜ん………? あ、そっか、双子が珍しいのかな?)

 もちろん『双子』が珍しいのではなく、『美形』の『男女の双子』というのが原因だ。

 ちらっと隣の席に座っているシンジを見ると―――――

「すー………」

 熟睡中だった。

「シンジ………シンジ、起きて」

 身体を揺さぶるが、意識が覚醒する予兆すら見せない。

「はうう……………」

 ―――――先ほどより若干憂鬱が強くなり、メールの処理をしながらもう一度唸った。

 

 

 

 休み時間。

「碇さんっ! 俺が学校案内しますよ!」

「てめえ何いってやがる! 俺が碇さんのエスコート役を務めるんだ!」

「碇さん、こんな野蛮な連中放っておいて僕と行きませんか?」

 などなど………

 逃げ出す暇さえ与えてもらえず、シオリは男子生徒達に囲まれた。

 ちなみにシンジの方は机に突っ伏して熟睡しているため誰も話しかけて来ていない (もっとも遠巻きに女子達が様子を窺っていたりするが)。

「え、いや、その………ボク、案内してもらう必要は………」

「「「『ボク』?」」」

 『ボク』といった一人称に男子の何人かが首を傾げる。

「あ、あの………変だよね? ちょっと昔からの癖で………」

(しまった………学校では『私』って言うつもりだったのに………)

 思わず口にしてしまった言葉を後悔して、シオリはしどろもどろになりながら言い訳する。

「「「「「いやっ、全然変じゃない!」」」」」

「………そ、そうかな?」

 即座に全員に否定され、少し引いてしまう。

「ふわああああ………」

 ちょうどその時、隣の席でずっと眠っていたシンジが目を覚ます。

(ああ、シンジ〜〜〜〜〜〜〜! へるぷ〜〜〜〜〜〜!)

 心の中で絶叫しながらシンジの方に視線を送るシオリ。

「……………」

 シンジは寝起きの為、しばらくぼーっとしていたがシオリの視線に気付くと みるみるうちにその表情を変える。

「なにしてんだよっ! シオリが嫌がってるだろっ!」

 涙目になっているシオリを見たシンジは、取り巻いていた男子達に向かって怒声をあげる。

「い、いや………俺達は碇さんに学校案内をしてあげようと思っただけで………ねえ、碇さん」

 シンジの様子に動揺した男子の一人が、ぽんとシオリの肩に手を乗せる―――と。

「っ! ………僕のシオリにさわるなっ!!

 

ギシッ

 

 その瞬間、教室の時は完全に凍りついた。

「いくよっ、シオリ!」

 唯一この空間で活動可能だったシンジはシオリの腕を取ると教室を出て行った。

 

ピシャンッ

 

 そして、時は動き出す(笑)

「「「「「どえええええええええええっ!?」」」」」

 教室は阿鼻叫喚のるつぼと化した。

 

 

 

「ふう………ここまで来ればいいかな?」

 シンジは屋上まで来ると掴んでいた手を離し、シオリの方を振り返る。

 そこには『いやーん』なポーズで瞬間冷凍されたシオリ。

「シオリ?」

「………はっ、シシシシシシシシシンジィ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!! なんて事言うんだよぉぉぉぉ!!!!」

「そうか………男達に囲まれてそんなに辛かったんだね………。大丈夫、シオリは僕が絶対に守るからね」

 壱話に続き、相変わらず思考を暴走させているシンジはぎゅっと手を握る。

「あ、ありがと………(ぽっ) ………じゃなくてっ!」

 思わず頬を赤く染めたシオリだったが、慌てて首を振って強制的に正常な意識を取り戻す。

「なんであんな事言ったのっ!?」

「あんな事?」

「ほら、さっきのっ!」

「………『シオリが嫌がってるじゃないか』?」

「その後っ!」

「え〜と………『僕のシオリにさわるな』………あ゛」

「『あ゛』じゃな〜〜〜いっ!」

 顔を真っ赤にして叫ぶシオリ。

「ボクの事が心配でああ言ってくれたのは嬉しいけど、いくらなんでもあんな風に言ったら誤解されちゃうよっ!」

「……………誤解、じゃないよ」

「…………え?」

 シンジが俯いてポソリと言った言葉は、シオリには小さすぎてよく聞こえなかった。

「僕はシオリの事を……ウウーーーー、ウウーーーー

「特別非常事態宣言!?」

 シンジの言おうとした台詞は警報によってかき消された。

(良かった………この気持ちは絶対に伝えちゃいけない。シオリは僕の妹なんだ………)

(そういえば、今日だったね………使徒。ボクは乗らなくていいのかな………)

 

 

 

 

 

 同時刻、某特務機関本部―――――

「碇司令の居ない間に第4の使徒襲来。………以外と早かったわね」

「前は15年のブランク。今回はたった2週間ですからね」

「そういえば日向君、チルドレンの呼び出しはもうやってるわね?」

「え゛!? 呼び出しと言っても入院中のファースト・チルドレンしかいませんが?」

 ミサトの言葉に直属の部下、日向は顔を引きつらせて振り向く。

「はあ? サードチルドレン、シンジ君がいるでしょが?」

「まだ彼、碇シンジ君はサードチルドレンではあるけど、パイロットになったわけじゃなくてよ、ミサト」

 リツコが愛用猫柄マグカップでコーヒーを飲みながら、現状を正しく理解して いないミサトにのんびりと忠告する。

 それにしてもリツコ、それ今日何杯目のコーヒーだ?

「こんな時に何いってんのよ!? ガキの我が儘にこれ以上付き合ってらんないわ! 日向君、保安部に連絡して連れて来て!」

「強制徴収する気? やめておいた方がいいと思うけど………」

「人類の危機なのよ!?」

「そうかしら? 使徒を放っておいても対した被害がないのは立証済みよ?」

あんなのは例外よっ!」

『ボク、あんなのなんて名前じゃないもんっ!』

 あんなの呼ばわりされた第三使徒の怒りの声が聞こえてきたような気がしなくもない。

「か、葛城二尉! 第三使徒が第四使徒に向かって移動中ですっ!」

 使徒をチェックしていた日向が顔色を変えて叫ぶ。

「なんですって!?」

「あら、なかなか面白い展開ね」

 ミサトと違ってリツコは何故か余裕綽々だった。

 

 

 

 

 

『はいぱーサキぱ〜んちぃ!』

 と言ったかどうかは知らないが、第三使徒サキエルは第四使徒シャムシエルに接触するなりパンチをお見舞いした。

 光のパイルや怪光線などではなく、パンチである。

 シャムシエルは、軽く2・30kmは飛ばされ山の中腹に叩きつけられる。

『とどめだよっ! はいぱーサキきぃーーーーっく!!』

 そう言わんばかりの決めポーズ(ビシッと指差す)をとってから、大きく跳び上がり 華麗なジャンピングキックをシャムシエルのコアにピンポイントで喰らわす。

 

ビキッ………ビキビキビキッ

 

 シャムシエルのコアから光が完全に消え失せ、そのまま完全に沈黙した。

 

 

 

 

 

「「「「「……………」」」」」

 殲滅すべき使徒に完全に出番を取られた某特務機関の発令所メンバーは揃って沈黙した。

 いや―――――

「無様ね」

 楽しんで観戦していた金髪マッドを除いて。

 

 

 

 

 

 余談

 シンジとシオリはシェルターでじっとしていた。

(シオリは妹、シオリは妹、シオリは妹………)

(う〜ん、これでいいのかなぁ?)

 シンジはお得意の自己暗示を掛け、シオリはちょっぴり自分の戻ってきた意味を失いかけていた。

 

 

 余談 そのに

 シェルターを黙って抜け出した眼鏡とジャージの少年二人組みは、すんでの所で (偶然)サキエルに助けてもらい、後日『あいつは正義の味方だ』などと吹聴して回った為、 その噂が第三新東京市内を駆け回る事になる。

 ネルフのロボットの噂は完全に消えていた。

 

 

 余談 そのさん

「そう、忘却されてるのね、全て(登場人物、読者、作者)から…………………」

 青の少女の出番は伸び伸びだった。

 

 

 


次回予告

 自分の思いに気付き(っていうか、最初っから気付いてる)シンジは苦悩する。

 シオリは使徒が勝手に片付いていく現実に『ま、いいか』と開き直りつつ、新婚生活爆進中(笑)

 

 ほんとにそれでいいのか、主人公二人!?

 二人がエヴァンゲリオンに乗る日は来るのかっ!?

 それから、その他のキャラ諸々の出番はあるのかっ!?

 

 それともこのままサキエルに見せ場全て取られて終わるのか!?

 

次回! 『サキちゃん、使徒撲滅きゃんぺーん』

お楽しみに〜

(この次回予告はあくまでフィクションで、本編とはなんら関係ありません)

 

 

感想、要望、誤字脱字、何でもいいのでメール待ってますっ♪

 


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